アスリートの「言葉」が多くの人に伝わる2015年に。

2015年1月5日

明けましておめでとうございます。
お正月も大事な試合を戦った方、新しい目標を掲げ希望に胸を膨らませている方、
とにかく心と身体を休ませた方、様々な新年を迎えられたことと思います。

2014年はアメリカのスポーツ事情、メディア・トレーニング事情を肌で感じることができ、スポーツ・アスリートの社会的役割とそのための情報発信の必要性を再確認することができました。一方で、

「リスクの方が多いから、アスリートのメディア出演は希望していない」
「メディア・トレーニングは競技力向上に役立たない」

という関係者の言葉に、日本スポーツ界でメディア・トレーニングの普及は今後も無理なのかもしれないと心が折れそうになることも少なくない日々でした。そんな中でプロボノ(職業上持っている専門知識・経験を活かして社会貢献するボランティアの皆さん)の支援を受け、なぜ協会を立ち上げたのか、なぜNPO法人だったのかなど基本に立ち返り自分と向き合うことができました。彼らとの出会いは協会にとって貴重な財産です。

解決すべき課題は山積みですが、その中の1つに「スポーツメディアトレーナー® の育成」があります。協会という形をとったのは、スポーツメディアトレーナー®を育成し仲間を増やしていきたいと思ったからです。現状ではまだその段階ではありませんが、ここで得られた経験や知識をきちんと後進に伝えていく、だからこそのNPO法人です。そのためには、スポーツメディアトレーナー® を職業として成立させるための努力も必要になります。スポーツ界だけでなく広く一般の皆さんに対しても、アスリートが情報を発信することの必要性を訴え、スポーツメディアトレーナーの地位を確立する、職業として考えるならばスポーツだけでなくビジネスの知識も必要になります。‘スポーツ’という意中の相手を一途に思うあまり、盲目になっていることはなかったか・・そんなことを考えながら2015年を迎えました。

2014年は、政治・音楽・科学・スポーツなど様々な分野で会見に注目が集まり、メディア・トレーニングの存在を多くの方が知るきっかけとなりました。まだまだ日本では、特にスポーツ界ではその需要は高いとは言えませんが、日本スポーツメディアトレーナー協会の経験や知識が必要とされる時代はそう遠くないところまで迫っていると感じています。

アスリートの「言葉」が多くの人に伝わるよう今年も誠心誠意努めてまいります。

日本スポーツメディアトレーナー協会 糸川雅子

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