大宮アルディージャの無敗記録よりも伝わったもの

2013年5月13日

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遂に大宮アルディージャの無敗記録は先日止まりましたが、途切れる前の5月6日vsサンフレッチェ広島戦を観戦してきました。見ているほうも、「今日途切れたら疫病神なんじゃないか・・」となかなかに気を使いました(笑)
この日は、ノヴァコヴィッチ選手と富山選手の2得点でサンフレッチェに勝利し、無敗記録は途切れなかったのですが、それ以上に大変な試合でした。

84分の富山選手のゴールの際、相手GK増田選手と富山選手の接触があり2人とも救急車で運ばれる事態となりました。富山選手は、一旦担架で運ばれたのちでしたが、増田選手は運ぶこともままならずグランドに救急車が入り搬送されました。グランドに救急車が入ったのを見たのは私も初めてで衝撃でしたが、対戦相手である増田選手のことを心配しずっと側を離れないアルディージャの選手、そして、大宮サポーターから「マスダ!」コール。試合後には、サンフレッチェイレブンが大宮サポーターに挨拶に行き、両サポーターがそれぞれのチームにエールを送るという素晴らしい光景を見ることができました。使い古した表現ではありますが、

スポーツは勝ち負けだけではない

そんな風に強く感じる1戦でした。
また、大宮アルディージャの公式facebookページからは、富山選手の状態はもちろんのこと相手チーム選手の検査結果も流れてきて無事を確認することができました。また、増田選手がサンフレッチェ公式HPにファンの方へのメッセージを掲載していたその内容も、大宮アルディージャのfacebookで掲載していました。

大宮アルディージャは当協会の理事が関わっているため、手前味噌になってしまうかもしれませんが相手チームを思いやる情報発信に感動しました。あの場にいた両サポーターが、ケガをした2人の心配をしていましたので大変ありがたいし、相手チームのホームページをチェックするなど手間もそれなりに掛かることだと思いますがそのひと手間にチームや地域へのリスペクトを感じました。

試合後、サンフレッチェ広島の佐藤寿人選手が大宮アルディージャサポーターに感謝の気持ちを表現する記事も見ましたし、この試合には勝ち負けや記録以上の価値があった、そんな風に実感しました。

※選手のお名前の表記に誤りがありましたので訂正しました。申し訳ございません。

NPO法人日本スポーツメディアトレーナー協会 糸川雅子

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