ソチ五輪開幕!!スノーボードは「子供の遊び」?!

2014年2月10日

ソチ五輪が始まり、寝不足になっている方いませんか?
私は、競技結果より選手のインタビューが気になるのですが、今大会はインターネット配信という‘画期的’な取組が行われているためとても重宝しています。http://www.gorin.jp/

私が、インタビューを聞いて、競技に興味をもったのはこちらのインタビュー。
スノーボード男子スロープスタイル8位入賞・角野友基選手の試合後のインタビュー(動画)
http://www.gorin.jp/index.html?bctid=741921925002

『世界中の人に角野友基という存在を知ってもらえただろうし、スノーボードの楽しさやカッコよさを伝えらえたと思うのでそれは金メダル以上に価値があると思います。』
後半のお父様への感謝のメッセージも若者らしさが感じられ人柄に触れることができます。インタビュー全体をインタビュアーがうまく構成できていないなという印象はありますが、是非最後まで聞いてみて下さい。

角野選手に関する報道で、こういうものも見かけました。
角野「金以上の価値」8位 「子供の遊び」に反骨お辞儀ポーズ (スポニチアネックス)
「だったらスポーツマンシップにのっとって礼に始まり礼で終わってやる」

1部報道でスロープスタイルを「子供の遊び」と報道されたことを受けて、競技前にコーチらと共にお辞儀のパフォーマンスを入れたというものです。この記事を書いた記者には、是非、ヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読んで‘スポーツ’と‘遊び’の関係性について今一度考察してほしいという気持ちもありますが、この記事が角野選手や多くのスノーボーダー、そして見る人達が「スポーツとは・・」と考えるきっかけになったとしたら意味のある記事だったということもできます。

また、角野選手のブログが秀逸です。⇒YUKI KADONO BLOG 「オリンピック!」

今回のその「子供の遊び」の記事を見ると、本質は、オリンピックの商業主義についての批判で、「子供の遊び」という言葉はなくても主張は展開できる内容でした。あえて挑発的な表現を使ったのは読者の興味をひきたかっただけかなと。皮肉にも、結果、スロープスタイルの競技としての魅力がより世の中に認知され、進歩と発展の一助になったのではないかと思います。

NPO法人日本スポーツメディアトレーナー協会 糸川雅子

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